アラゴーの発見と生涯 |
フランスの科学者。物理学や天文学など、多岐にわたった活躍した。とりわけ、アンペールと
並んで電磁気学の発展に対して果たした役割、フレネルと並んで光の波動理論の確立に果たした役割が特筆される。
晩年は政治の舞台での活躍が目立ったが、科学研究に対する熱意を最後まで持ち続けた。 1786年、エスタジェルに生まれた。 1811年、水晶の偏光面の旋回現象と色偏光の発見する。 1816年、光の横波論を実証する。 1820年、電磁石現象を発見する。 鉄棒に電線を巻き電流を流すと鉄棒が強く磁化されることを発見する。 これが電磁石現象の最初の発見で、この電磁石は電流を止めても磁化されたままであった。 つまり、人工の永久磁石である。 1824年、アラゴの円盤を発見。 アラゴの円板とは後世の人がつけた名で、アラゴ本人は回転磁気と呼んでいたようである。 この発見、もともとは羅針盤の改良から始まった。アラゴの作る羅針盤は感度が良かった。 通常の羅針盤と異なる点は盤の底板に銅を用いたという点で、従来この部分には大理石やガラスが使われていた。 銅を用いることで磁針の振れが短時間で静止するようになり、底面の銅板を回転させると磁針も回転すること、 銅板の位置によって磁針を引き付けたり、反発したりすること、 磁針を回転させると銅板も回転することなどを発見する。これがアラゴの円盤である。 1853年、パリにおいて生涯を閉じた。 |
ちょっと雑学 |
多方面で活躍したアラゴである。彼の名は、火星と月のクレーター”アラゴ”、海王星の”アラゴ環”として残っている。 |