コイル状に巻く意味は?
この実験において銅管を曲げてコイル状にするのがちょっと面倒な作業になります。まっすぐな銅管では駄目なのでしょうか?コイル状の銅管とそうでな銅管を用いて検証してみました。
検証方法
- 巻いていない銅管と2回巻いた銅管、3回巻いた銅管を準備する。
- まず、それぞれ熱していない状態で銅管の先から出てくる水蒸気(湯気)の温度を測定する。
- 次に、巻いた銅管は実験で説明したように熱し、巻いていない銅管は蒸気の出口から5センチのところ1ヶ所を熱する。そして出てくる水蒸気の温度を測る。
検証結果
銅管を熱してからの時間 | 温度 | 温度 | 温度 |
0秒 | 99.4℃ | 98.3℃ | 98.9℃ |
30秒 | 113.5℃ | 116.0℃ | 99.4℃ |
60秒 | 145.2℃ | 160.7℃ | 119.3℃ |
90秒 | 171.0℃ | 198.8℃ | 141.3℃ |
120秒 | 175.0℃ | 210.4℃ | 223.4℃ |
150秒 | 164.6℃ | 216.6℃ | 264.0℃ |
沸とうして出てくる湯気はどれも99℃前後だった。
しかし、巻いていない銅管は最高でも175.0℃だったのに比べて、2回巻いた銅管では200℃を超え、3回巻いた銅管では250℃を超える温度に達した。実験では200℃以上でないとマッチに火がつかなかったので、2回以上巻いた銅管を使っています。