先ほどの“電荷のうちの−の粒が移動することで電流は流れているのです”という説明に疑問を持った人もいるかもしれません。
実は,電荷のうちの−の粒の移動によって電気は流れているのです。この−の粒のことを「電子」と言います。
電流の流れを「+極から−極の方向に流れる。」と定義した後に,電子は負の電荷をもっているというのがわかったために,
電流の向きと電子の移動の向きは逆になってしまったのです。
電気は+極から−極へ流れていると定義されています。しかし,電子は負の電荷をもっているので−極から+極に引きよせられていきます。
図に表してみるとこのようになります。
昔の人の発見の順序によって,少しややこしいことになっていますが,これも世紀の大発見として世界に広がっていき,現在私たちが使っている電気の世界へとつながっていくのです。