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オームの実験
ねじり秤を使って
オームが行った実験は、電源(電圧)を一定にしたとき、導線(抵抗)の長さを変えると、そこに
流れる電流が磁針に及ぼす磁気力(電流に対応)がどう変わるかの関係を見い出す実験
であった。 この実験で使用した測定装置は、ねじり秤と呼ばれるものであった。 この装置は、原理的には電流が流れる銅線の上に綱線を磁化した磁針を金箔リボン線で吊るし、電流の磁気作用による磁針の振れを金箔リボンをねじって磁針をもとの位置に戻すためのねじれ角度を測定するものである。
オームが使った実験装置
このように、オームの実験は、今日、理科実験でよくおこなわれる
「抵抗を一定にしたとき、電圧を変化させると電流がどう変化するか?」
を調べる実験とは異なったものであった。
実験方法
実験装置の仕組み
回路の青い部分
は氷水で冷やして0℃に保つ。 反対の赤い部分
を100℃に保つ。 そのようにするとゼーベック効果で上図のように回路に電流が流れる。